全日本空輸(ANA/NH)を傘下に持つANAホールディングス(ANAHD、9202)が7月30日に発表した2024年4-6月期(25年3月期第1四半期)連結決算(日本基準)は、純利益が前年同期比19.5%減の247億1200万円だった。通期連結業績予想は据え置き、純利益1100億円を見込む。
—記事の概要—
・24年4-6月期
・25年3月期予想
*JALの4-6月期決算はこちら [1]。
24年4-6月期
4-6月期の売上高は12.1%増の5167億7500万円、営業利益は30.7%減の303億5400万円、経常利益は14.9%減の368億2200万円で、売上高は第1四半期として過去最高を更新。整備費や人件費の増加で営業費用が膨らんだものの、営業益と経常益は過去2番目、純利益は同4番目となった。
24年4-6月期決算を発表するANAホールディングスの中堀公博常務=24年7月30日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
営業費用は16.0%増の4364億円で、営業利益率は3.6ポイント下落し5.9%。航空事業の営業費用のうち、燃油費・燃料税は17.1%増の1008億円、空港使用料は26.4%増の249億円、整備部品・外注費は39.4%増の545億円、人件費は14.6%増の533億円だった。
旅客収入の内訳は、国際線が13.3%増の