国土交通省航空局(JCAB)は7月24日、管制官からパイロットへの航空機の離陸順序「No.1、No.2」などの情報提供を8月8日から再開すると発表した。今年1月2日に羽田空港で起きた札幌(新千歳)発JL516便(エアバスA350-900型機、登録記号JA13XJ)と海上保安庁機との衝突事故後、緊急対策として全国の空港で情報提供を停止していた。
海保機との衝突で焼け落ちたJALのA350-900 JA13XJ=24年1月3日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
事故後の1月9日に、緊急対策のひとつとして離陸順序の情報提供を当面停止。有識者会議「羽田空港航空機衝突事故対策検討委員会」が、6月24日に発表した「中間取りまとめ」で離陸順序に関する情報提供は有益であることなどから、管制官やパイロットに留意事項を周知徹底した上での再開を検討してきた。
—記事の概要—
・管制官の留意事項
・パイロットの留意事項
管制官の留意事項
管制官が離陸順序の情報提供などを行う際の留意事項は、パイロットに情報提供する際に、必要性や有効性に加えて、パイロットに与える心理的影響