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スターフライヤー、福岡-関西運休 福岡-中部新設へ

 スターフライヤー(SFJ、9206)は12月18日、経営合理化の一環として10月1日に新設した福岡-関西線を2014年2月20日で運休する予定だと発表した。新たに福岡-中部線を3月30日から開設する。

滑走路へ向かう福岡行き初便=10月1日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 福岡-関西線は1日4往復で運航しており、10月のロードファクター(座席利用率、L/F)は55.4%とSFJ全体の65.7%を大きく下回っていた。同路線はLCC(低コスト航空会社)のピーチ・アビエーション(APJ)も就航しており、運賃競争も激しい路線だった。

 今回の決定では、事業規模拡大を最優先した路線計画を効率性や収益性を重視するものに改めるとしている。11月に発表した北九州-釜山線の運休だけでは事業立て直しに不十分として、低迷する福岡-関西線の運休を開設から3カ月で決めた。

 一方、福岡-中部線は1日3往復で開設。福岡と名古屋間に安定的な流動が見込めることや、他路線よりも運賃が高止まり傾向にあることから、参入を決めた。現在全日本空輸(ANA)が1日10往復、LCCではジェットスター・ジャパン(JJP)が1日2往復運航している。

 SFJの中部就航は初めてで、福岡-中部線のフライト時間は1時間20分程度。SFJの他路線でコードシェアを実施しているANAに、福岡-中部線についても働きかけるという。

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