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JAL A350全損で150億円損失が1位 先週の注目記事23年12月31日-24年1月6日

 2023年12月31日から2024年1月6日までによく読まれた記事をまとめました。一番読まれた記事は、2日に起きた海上保安庁機MA722(ボンバルディアDHC-8-Q300、登録記号JA722A)と日本航空(JAL/JL、9201)のエアバスA350-900型機(札幌発羽田行きJL516便、JA13XJ)の衝突事故により、JALが約150億円の営業損失を計上予定と開示したものでした。

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海保機との衝突で焼け落ちたJALのA350-900 JA13XJ=24年1月3日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

第1位 JAL、A350全損で150億円損失 業績影響は精査中 [2]

 事故原因は国の運輸安全委員会(JTSB)などが調査中です。営業損失の見通しはJALが4日朝に開示したもので、A350の全損により、約150億円の損害が生じる見込みとしています。営業損失として計上予定で、航空保険が適用される見込みだとしており、2024年3月期通期連結決算への影響は精査中です。

 乗客乗員379人全員が脱出できたものの、海保側は乗員6人のうち5人が亡くなられています。このところ犠牲者がまったく出なかったかのように、SNSで別の話題が盛り上がったり、アクセス数稼ぎであろう全員脱出を過剰に美談的扱いをしている記事を見かけますが、大きな事故は記事を載せる側、読者側双方に冷静な判断や対応が必要だと感じます。亡くなられた方のご冥福をお祈りすると共に、ご家族に適切なケアがなされることを祈るばかりです。