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10月の有償旅客、コロナ前とほぼ同水準に イスラエル軍事衝突「影響ほとんどなし」=IATA旅客実績

 IATA(国際航空運送協会)の2023年10月世界旅客輸送実績によると、国際線と国内線の合計は、座席供給量を示すASK(有効座席キロ)が前年同月比29.4%増(19年同月比3.0%減)、有償旅客の輸送距離を示すRPK(有償旅客キロ)が31.2%増(1.8%減)となった。ロードファクター(座席利用率、L/F)は1.2ポイント上昇(1.0ポイント増)の83.1%だった。10月のRPKはコロナ前とほぼ同水準となる回復が続き、国内線は2019年同月比4.8%増で安定した戻りとなった。一方、10月はイスラエル国内で同国軍とイスラム組織ハマスによる軍事衝突が発生し、同国発着便が減便・運休となっているが、IATAは世界的な輸送量への影響がほとんどなかったとみている。

23年10月の世界旅客輸送実績(前年比、IATAの資料からAviation Wire作成)

―記事の概要―
国内・国際線合計
国際線
国内線

国内・国際線合計

RPKがコロナ前とほぼ同水準の回復が続いた10月の航空需要=23年10月 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

 対象は日本を含むアジア太平洋と、欧州、北米、中東、中南米、アフリカの6地域で、航空会社の国籍を基準に調査。国際線と国内線の合計を地域別で見ると、アジア太平洋地域は