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日航、一部路線の787機材変更 積乱雲による遅延回避で

 日本航空(JAL、9201)は11月23日、ボーイング787-8型機で運航中のシンガポール線など一部路線で、25日から機材変更すると発表した。ボーイングがGE製エンジンのGEnxシリーズを搭載する747-8型機と787-8のAFM(飛行規程)を改定した影響で、積乱雲を避ける際に大幅な遅延や欠航が生じる可能性が高まったため。JALの787やエンジンにトラブルは生じておらず、運航に問題はないという。

積乱雲による遅延回避で一部路線の787を機材変更するJAL=13年5月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 JALによると、ボーイングからGEnxシリーズを搭載する747-8と787-8については、高度3万フィート(約9000メートル)以上の雲の中を飛行する際、積乱雲など活発な雲の周囲約90キロメートルを飛行禁止にしたと連絡があった。積乱雲周辺では、空気中にある氷の結晶(氷晶)がエンジンへ入った際に影響を受けやすいため。GEnxシリーズは747-8用のGEnx-2Bと787-8用のGEnx-1Bの2種類あり、推力や構造が異なる。

 ボーイングは理由について、GEnxシリーズは