日本政府観光局（JNTO）の訪日外客数推計値によると、2023年10月の訪日客数は新型コロナウイルス感染症（COVID-19）の流行前となる2019年同月比0.8％増の251万6500人で、コロナ前の実績を初めて上回った。250万人超えは2020年1月以来3年9カ月ぶり。国・地域別ではカナダとメキシコ、ドイツの3市場が単月の最高記録となり、11市場で10月の過去最高を更新した。出国した日本人は43.6％減の93万7700人で、3カ月ぶりに100万人を下回った。
—記事の概要—
・10月の動向
・方面別実績
10月の動向
コロナ前を初めて上回った23年10月の訪日客（資料写真）＝PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire
JNTOが重点市場としているのは23カ国・地域で、4月分から北欧地域が加わった。月間の訪日客数は半数以上の市場でコロナ前を上回る回復となり、例年割れの市場もコロナ前の9割近くまで戻した市場が目立った。
23市場のうち2019年同月を上回ったのは14カ国・地域で、このうちカナダとメキシコ、ドイツは単月の過去最高記録を更新。