全日本空輸（ANA/NH）を傘下に持つANAホールディングス（ANAHD、9202）の中堀公博グループCFO（最高財務責任者）は7月28日、現在はロシア上空を迂回（うかい）している欧州路線について、2024年度も上空通過の再開は難しいとの見方を示した。今年2月に発表したANAグループの2023-2025年度中期経営戦略は、ロシア上空を2024年度以降は飛行できることを前提にしていることから、国際線の計画見直しを示唆した。
ロシア上空は24年度も飛行できない前提で国際線計画を見直すANA＝22年3月18日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
ロシアのウクライナ侵攻により、航空各社の日欧路線はロシア上空を迂回して運航しており、羽田－ロンドン線の場合は飛行時間が最大