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ANAHD、取締役常務に梶田氏 4月1日付役員人事と組織改正

 全日本空輸(ANA/NH)などを傘下に持つANAホールディングス(ANAHD、9202)は、4月1日付で新役員人事と組織改正を実施する。非航空系事業やドローン・エアモビリティ事業の強化、ANAグループの調達一元化によるコスト削減を念頭に置いた組織に改める。上席執行役員に就任する客室乗務員出身の梶田恵美子氏は、6月の株主総会後、取締役常務執行役員に就任する。

4月1日付で新役員体制を発足させるANAホールディングス=PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

—記事の概要—
役員人事
組織改正
23年4月1日付役員体制
株主総会後の役員体制
*ANAの役員人事と組織改正はこちら [1]

役員人事

 代表権は引き続き片野坂真哉会長、芝田浩二社長、福澤一郎副社長の3氏が持つ。役員人事のうち、取締役執行役員の平澤寿一氏が取締役常務執行役員に昇格。引き続きグループ渉外調査・秘書・経済安全保障を担当する。

 新任の上席執行役員は3人。宮川純一郎氏が施設企画、梶田恵美子氏がグループESG経営推進会議議長、グループリスク&コンプライアンス・グループ法務・グループ総務、原雄三氏がグループ地域創生統括をそれぞれ担当。原氏はANAあきんどの社長も務める。

 執行役員のうち、種家純氏、塩見敦与氏、高柳直明氏、米谷宏行氏の4人が上席執行役員に昇格する。

 新任の執行役員は3人。加藤恭子氏がグループCIO、データ統括、グループIT部長、吉田秀和氏がグループ調達部長、津田佳明氏がANA経済圏担当、未来創造室長 兼 新規事業開発部長として就任する。

組織改正

 組織改正では、グループ経営戦略室の事業管理部を事業推進部に改称。エアライン以外の事業領域で収益ドメインの多様化と拡大を進める。

 未来創造室のうち、イノベーション・KAIZEN部の機能をANAの企画部へ移管。デジタル・デザイン・ラボのドローンとエアモビリティ事業推進機能とMaaS推進部を統合し、モビリティ事業創造部に再編する。また、新規事業開発部を新設する。

 調達部門を見直し、グループ調達部を新設。これまでANAHDがANAの調達部に委託してきたグループ調達機能を担う。

 会議については企業変革会議を新設。傘下に、グループ生産性向上会議を再編した生産性向上部会、新・経営ビジョン推進部会、働き方改革部会の三部会を設置する。

23年4月1日付役員体制

 4月1日付の役員体制は下記の通り(役職、担当業務、氏名の順で敬称略、括弧内は前職)。