日本航空（JAL/JL、9201）は、羽田空港第1ターミナルの保安検査場上部に設置している大型案内表示について、廃止せず継続して使用する。大型案内表示を巡っては第2ターミナルで撤去が進んでおり、SNSなどでは2タミでの継続を求める声も見受けられる。また同じ1タミでも、航空会社によっては大型案内表示を導入していない社もある。1タミと2タミの現状を調べた。
＊運用最終日の記事はこちら [1]。
JALが使用する羽田空港第1ターミナルの保安検査場E＝23年2月2日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire
—記事の概要—
・1タミは大型案内なしの社も
・2タミは撤去進む
1タミは大型案内なしの社も
1タミにはAからCと、EからGの計6カ所の保安検査場があり、このうちJALはBとC、E、Fの4カ所を使用している。大型案内表示は4つすべてにあり、出発便の便名や時刻、行き先、搭乗口のほか、到着地の天気などを案内している。JALによると撤去の予定はなく、継続して使用するという。
JALが使用する羽田空港第1ターミナルの保安検査場B＝23年2月2日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire
JALが使用する羽田空港第1ターミナルの保安検査場C＝23年2月2日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire
JALが使用する羽田空港第1ターミナルの保安検査場F＝23年2月2日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire
両端にある1タミ保安検査場のうち、Aはスターフライヤー（SFJ/7G、9206）、Gはスカイマーク（SKY/BC、9204）専用の検査場となっている。
両検査場とも大型案内表示は設置しておらず、出発便の情報などは検査場の入口付近に設置した小型のモニターで案内している。
スターフライヤーが使用する羽田空港第1ターミナルの保安検査場A＝23年2月2日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire
スカイマークが使用する羽田空港第1ターミナルの保安検査場G＝23年2月2日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire
2タミは撤去進む
2タミを使用する全日本空輸（ANA/NH）は、保安検査場上部に設置する4つの大型デジタルサイネージ（電子看板）を2月9日に撤去する。今後は同社のモバイルアプリ「ANAアプリ」で情報提供するという。撤去はAからDまでの4カ所が対象で、出発階中央の左右にあるものや小型モニターは残す。
ANAによると、撤去対象となるAからD検査場の大型サイネージのうちCとDは2010年10月に、AとBは2012年12月に、それぞれ導入したという。このうちCとD、Bの右半分には、2月2日午後時点で白い布が張られていた。
ANAはサイネージ撤去情報を、1月30日にTwitterへ投稿。羽田の案内表示のうち、出発階中央の左右にあるものや小型モニターは残すとしているものの、ANAのTwitter公式アカウント対し、利用者からは「なくさないで」「撤去は困る」などの声が寄せられている。
羽田空港第2ターミナルの保安検査場AにあるANAが撤去を予定する大型案内表示＝23年2月2日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire
羽田空港第2ターミナルの保安検査場BにあるANAが撤去を予定する大型案内表示＝23年2月2日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire
大型案内表示部分が白い布で覆われた羽田空港第2ターミナルの保安検査場C＝23年2月2日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire
大型案内表示部分が白い布で覆われた羽田空港第2ターミナルの保安検査場D＝23年2月2日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire
羽田空港第2ターミナル中央付近にあるANAが継続使用する大型案内表示＝23年2月2日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire
・ANA、羽田保安検査場の大型案内板終了 12年強で幕 [1]（23年2月9日）
・ANA、羽田保安検査場の大型案内板2/9で撤去 アプリに集約 [4]（23年1月30日）