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HAC、8年ぶり新卒採用 既卒は運航管理・整備技術系を重視

 日本航空(JAL/JL、9201)傘下で、札幌の丘珠空港を拠点とする北海道エアシステム(HAC、NTH/JL)は、パイロットや運航管理系などの採用を始める方針を固めた。仏ATR製ATR42-600型機の4号機を10月にも就航させ、これまでの3機体制から増機し、運航規模を拡大していく。2024年度入社の新卒採用も予定しており、HACでは8年ぶりとなる。

8年ぶりに新卒採用を実施するHAC=PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 1998年3月に就航したHACは、サーブ340B型機(1クラス36席)を3機運航してきたが、22年ぶりの新機材として同数のATR42(同48席)を2020年4月から順次導入。2021年11月の3号機就航で機材更新を終え、就航25周年を迎える今年からは北海道や札幌市と歩調を合わせて4機体制にする。

 採用は2023年度入社の既卒と、2024年度入社の新卒を計画。「北の運航のプロフェッショナル人材」をテーマに採用を進める。既卒は機長と副操縦士、客室乗務員、業務企画職を採用予定で、企画職は運航管理と運航整備技術を優先して採用していく。

 8年ぶりとなる新卒は、客室乗務員と業務企画職を採用する見込み。

 拠点とする丘珠空港は、滑走路長が現在1500メートルだが、1800メートル程度の延伸を検討しており、ターミナルの拡張なども視野に入れている。HACは就航から四半世紀が過ぎたことで、地域の雇用拡大や活性化につなげていく。

関連リンク
採用情報 [1](北海道エアシステム)
北海道エアシステム [2]

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