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【独自】JAL、国際線旗艦機を19年ぶり刷新 A350-1000、冬ダイヤ就航でCO2削減

 日本航空(JAL/JL、9201)は、エアバスの大型機A350-1000型機を10月29日開始の冬ダイヤから国際線に投入する方針を固めた。現行のボーイング777-300ER型機の後継となる長距離国際線機材で、同数の13機を順次導入していく。JALが国際線のフラッグシップを刷新するのは19年ぶりで、客室仕様を刷新し、羽田-ロンドン、ニューヨークの2路線を軸に最初の投入路線を調整する。省燃費機材に更新することで、CO2(二酸化炭素)排出量削減を加速させる。

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JALが国際線のフラッグシップとして導入するエアバスA350-1000=17年6月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

—記事の概要—
17号機はA350-1000
システムは95%共通・客室は新仕様

17号機はA350-1000

 JALは777の後継機として、2013年10月7日にA350を発注したと発表。これまで日本の航空会社が大型機を選定するとなれば、ボーイングなど米国製と相場が決まっていたことから、欧州のエアバス機導入は日本の航空業界に大きな衝撃を与えた。777の後継として、標準型のA350-900を18機、長胴型のA350-1000を13機の計31機を確定発注し、オプション(仮発注)で25機購入する契約を締結した。国内線機材のA350-900は2019年9月1日に就航しており、16号機(登録記号JA16XJ)まで受領している。

中期経営計画のローリングプランを発表するJALの赤坂祐二社長(左)。A350-1000の模型も展示された=22年5月6日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

パリ航空ショーで飛行展示を披露するA350-1000試験2号機=17年6月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 16号機まではすべて国内線用のA350-900だったが、17機目はA350-1000の初号機(JA01WJ)となる。2023年度は2機受領し、現在の中期経営計画の最終年度となる2025年度末には