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HAC、雪ミク描いたラッピング機が丘珠到着 初便は釧路行き

 北海道の応援キャラクター「雪ミク」を描いた北海道エアシステム(HAC、NTH/JL)のラッピング機(ATR42-600型機、登録記号JA12HC)が12月27日、札幌の丘珠空港へ1日遅れで到着した。札幌市内のIT企業クリプトン・フューチャー・メディアとの取り組みで、初便は同日の札幌(丘珠)午後2時30分発釧路行きJL2865便を予定している。

丘珠空港に到着する「雪ミク」を描いたHACのラッピング機(HAC提供)

 フェリーフライトのNTH4250便は、鹿児島を27日午前8時ごろ出発し、丘珠には午前11時18分ごろ着陸した。雪ミクは、クリプトンが2010年の「さっぽろ雪まつり」で、同社のキャラクター「初音ミク」の真っ白な雪像を作ったことから誕生。ラッピング機の機体前方に雪ミクを描き、後方のHACロゴの下には就航25周年のメッセージを掲げている。

 当初は26日に丘珠へ到着する予定だったが、機材整備が生じたため出発を24時間遅らせ、27日の到着となった。

 HACは日本航空(JAL/JL、9201)のグループ会社で、旧日本エアシステム(JAS、現JAL)と北海道による第3セクターとして1997年9月30日設立。最初の路線の札幌(新千歳)-函館線が1998年3月28日に運航を開始し、現在拠点としている丘珠空港には2003年8月1日に就航した。JALは経営破綻後の2011年3月にHACの経営から一時撤退したものの、再建後の2014年10月に再子会社化した。

 1998年の就航時からターボプロップ(プロペラ)機のサーブ340B型機(1クラス36席)を3機運航してきたが、2020年からATR42-600(同48席)に置き換えた。ATR42は同じく3機導入し、初号機(JA11HC)が2020年4月12日、2号機が2021年4月20日、3号機(JA13HC)が同年11月9日に就航し、機材更新を終えた。

 3機のATR42のうち、2号機が唯一特別塗装を施していない通常塗装の機体で、雪ミクが描かれたことでHACの機体はすべて特別塗装機になった。

丘珠空港に到着する「雪ミク」を描いたHACのラッピング機(HAC提供)