ANAグループのANAビジネスソリューションは10月1日、全日本空輸(ANA)の現役客室乗務員(CA)が講師を務める「ANAエアラインスクール」を東京・築地に開設した。ANAによると、航空会社がCA養成を念頭に置いたスクールを開設するのは、世界で初めてだという。
脱出シューターを使った訓練も
CAを目指す大学生や専門学校生を対象としたダブルスクール形式で、接遇のプロを育てる。「ベーシックコース」と同コース修了後の「アドバンスコース」の2コースを用意した。期間はいずれも3カ月間24回で、定員はベーシックが60人、アドバンスが30人。現在の受講生は68人で、初日は18人が受講した。
ベーシックコースはビジネスマナーや言葉遣い、接遇の基礎を学べ、ANAの機内食工場の見学や、訓練センターでの脱出シューターを使った訓練など、体験授業も行う。アドバンスコースでは、メイクやテーブルマナーなどを学び、機内食サービス体験やサービスのロールプレイを実施。両コースとも、就職活動の支援を受けられる。
1週間に2講座ずつ受講する形で、1限目は午後5時半から午後7時、2限目は午後7時半から午後9時で、学生が通いやすい時間帯にした。
費用は入会金が2万1000円で、受講料はベーシックが29万9250円、アドバンスが31万5000円。両コースとも別途テキスト代2万1000円が必要。同スクールの受講は、ANAグループの採用時の選考とは関係がないとしている。
“おもてなしの心”を学生に
講師を務めるANA現役CAの倉園恵美子さんは、国内・国際線の