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「8月の単月黒字が自信」バニラ・エア石井社長インタビュー

 12月20日に就航するANAホールディングス(9202)系LCC(低コスト航空会社)のバニラ・エア。観光需要が主要ターゲットで、成田を拠点に那覇、札幌、台北、ソウルの計4都市へ乗り入れる。

バニラ・エアの石井社長=9月30日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 バニラは10月まではエアアジア・ジャパン(WAJ)として運航。11月1日に社名変更し、同日正午から予約を受け付ける。現在は成田と中部の2拠点体制だが、当面は成田に注力し、中部は路線の見通しにより再就航を検討する。これは中部空港側が24時間空港であり、空港会社が協力的な反面、乗客数が伸び悩んだためだ。

 バニラ全体のロードファクター(座席利用率、L/F)は80%を最低ラインとする石井知祥社長に、今後の見通しなどを聞いた。

──就航路線の発表時に目玉となる席数限定の割引運賃や、機内食などサービスの詳細も今回発表がなかった。

石井社長:11月1日が発売開始日なので、これに合わせて発表する。

──12月20日就航となると、エアアジア・ジャパンが就航した8月と比べて、L/Fが低い時期だ。勝算は。

石井社長:当初はご祝儀で80%は超えるかもしれないが、スタートダッシュがしっかりできるよう、営業にハッパをかけている。12月という谷間の時期につまずかないことが大切だ。

──グアムやサイパンのほか、片道8時間までの中距離国際線を計画しているが、具体的にはどういった路線をイメージしているのか。