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立ち止まって2年のスペースジェット特集が1位 先週の注目記事22年10月30日-11月5日

 10月30日から11月5日までによく読まれた記事をまとめました。一番読まれたものは、「一旦立ち止まる」から2年が過ぎた三菱スペースジェットの特集でした。

2019年のパリ航空ショー出展を終えル・ブルジェ空港を離陸する三菱スペースジェットの飛行試験3号機。すでに解体済み=19年6月18日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

第1位 「一旦立ち止まる」から2年 特集・スペースジェットの現在地 [1]

 三菱重工業(7011)が国産初のジェット旅客機「三菱スペースジェット(旧MRJ)」の開発を事実上凍結して2年。1日に発表した2022年4-9月期(23年3月期第2四半期)決算では、将来的な財務的、経営的影響の可能性に触れていますが、一方でプロジェクトの進展はありませんでした。

 量産機の納入断念に三菱重工は言及していないものの、飛行試験機の解体などといった動きを見ていると、仮に開発を再開しても完成までにはさらに時間が掛かりそうです。発注した航空会社が果たして受領するのか、といった問題もあります。

 一方、技術伝承の観点では、スペースジェットの開発で得たノウハウ、その反対に失敗体験をどう残し、日本の航空産業に生かしていくかも議論が不可欠だと感じます。