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ルフトハンザ、A380を23年夏に再就航 777X納入遅延も影響

 ルフトハンザ ドイツ航空(DLH/LH)は現地時間6月27日、総2階建ての超大型機エアバスA380型機を再就航させると発表した。2023年夏から運航を再開する見通しで、現時点では何機を復帰させるかや就航地などは未定だという。

23年夏に復帰するルフトハンザのA380=PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

 ルフトハンザは14機のA380を運航していたが、2020年春に6機を退役させて売却済み。残る8機をスペインとフランスで長期保管しており、これらを復帰させる。

 背景には、新型コロナ後の旅客需要回復と、ボーイングが開発中の次世代大型機777Xの納入遅延などがあるとみられ、4クラス509席(ファースト8席、ビジネス78席、プレミアムエコノミー52席、エコノミー371席)のA380を再投入することで、提供座席数を確保する。

 ルフトハンザは、777Xをローンチカスタマーの1社として777-9を20機確定発注済み。5月9日には、777Xの貨物型「777-8 Freighter(フレーター)」を7機発注したが、旅客型の777-9の納入開始は2年遅れの2025年になる見通し。また、同時に787-9を7機追加発注し、777-9の納入遅延に伴う輸送力不足を補う。今回発注の787-9は他社向けに発注されていた機体を2025年から2026年にかけて受領するという。

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