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伊丹空港、AIで自動装着する搭乗橋 ボタン一つで自動化

 関西3空港を運営する関西エアポート(KAP)は、伊丹空港にAI(人工知能)を活用してPBB(搭乗橋)を6月27日から導入する。新明和工業(7224)製で、AIと画像認識技術により航空機のドアを認識し、PBBの装着完了までボタン操作一つで完全に自動化する。

伊丹空港に導入される完全自動PBB(関西エアポートの資料から)

伊丹空港に導入される完全自動PBBのカメラ位置(関西エアポートの資料から)

 PBBはターミナルビルと航空機をつなぎ、搭乗と降機する際に使用する可動式の通路。既存のPBBは人が操作するため、装着する精度が個人の技量に左右される点が課題だった。完全自動化により、乗客のスムーズな搭乗と降機、ヒューマンエラー防止による安全性向上を目指す。

 設置は搭乗口13Bと18Aの2基で、2024年6月30日まで運用する。現在は「プリセット走行」と呼ばれる事前に設定した情報に基づいて動作しているが、最終的な位置合わせなどはオペレーターの技量に依存しており、状況によりPBBを装着し直したりする必要性があった。また、PBBを装着する航空機の機種を選択する必要がなくなるなど、ヒューマンエラーを防ぐようにしている。

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