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JAL、21年4-12月期赤字もキャッシュバーン解消 10-12月期は7四半期ぶり黒字

 日本航空(JAL/JL、9201)が2月2日に発表した2021年4-12月期(22年3月期第3四半期累計)連結決算(IFRS)は、本業のもうけを示すEBIT(利払い・税引き前損益)が1833億2800万円の赤字(前年同期は2941億7900万円の赤字)だったものの、EBITに減価償却費を加えたEBITDA(利払い・税引き・償却前損益)は10-12月期(第3四半期単独)に黒字化を達成し、キャッシュバーン(現金流出)を解消した。通期予想は据え置いた。

—記事の概要—
21年4-12月期
22年3月期予想
*ANAHD決算はこちら [1]

21年4-12月期

21年4-12月期は1283億円の最終赤字となったJAL=PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 4-12月期の売上高にあたる「売上収益」は前年同期比39.8%増の4984億8000万円、最終損益は1283億2200万円の赤字(同2127億2200万円の赤字)となり、損失を前年同期比で844億円改善した。

 国内線旅客が回復したことで、第3四半期単独(10-12月期)ではEBITDAが118億円の黒字、営業キャッシュフローは91億円のキャッシュインフローになり、いずれも四半期では2020年3月期第4四半期以来7四半期ぶりとなった。

 旅客収入は国際線が484億円(前年同期比約2.6倍、19年同期比12.1%減)、国内線は1744億円(27.4%増、40.8%減)。貨物郵便収入は1610億円(77.1%増、約2.3倍)だった。

 オンラインで会見を開いた財務・経理本部長の菊山英樹専務は、国内線旅客の需要動向について「年末年始は