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ANA系avatarin、日本オープンイノベーション大賞の内閣総理大臣賞受賞

 ANAホールディングス(ANAHD、9202)が出資するavatarin(アバターイン、東京・中央区)は、JAXA(宇宙航空研究開発機構)と大分県とともに内閣府の主催する第4回日本オープンイノベーション大賞の内閣総理大臣賞を受賞した。

国際宇宙ステーションの日本実験棟「きぼう」内に設置されたspace avatarの前で「Hiding Tool Simulation」の技術実証をする野口聡一 宇宙飛行士=20年11月20日 PHOTO: Kiyoshi OTA/Aviation Wire

 3社の取り組みは、新技術であるアバター(分身)技術を宇宙で活用する試みと、そこで培われた技術を用いて地球上での課題解決を図るもの。2020年11月に世界初となる国際宇宙ステーション(ISS)の日本実験棟「きぼう」に設置された「space avatar(宇宙アバター)」を約400人の一般の人たちが街中から操作する技術実証を実施したことと、2020年度にのべ100件ほどの地上アバター実証を実施してコロナの影響下に幅広い分野で社会的ニーズに貢献した点が評価され、今回の受賞に至ったという。

 内閣総理大臣賞は同大賞の中でもっとも優れたものを表彰する賞で、avatarinの深堀昂CEO(最高経営責任者)と梶谷ケビンCOO(最高執行責任者)、JAXAの市川千秋・新事業促進J-SPARCプロデューサー、大分県の林孝憲・先端技術挑戦課副主幹が受賞した。

 avatarinは遠隔操作ロボット「newme(ニューミー)」を使った瞬間移動サービス「avatarin(アバターイン)」を展開。大分県内の企業が量産している。

関連リンク
avatarin [1]
JAXA [2]
大分県 [3]

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