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2021年の定時到着率、日系各社躍進 全世界トップはANA、“LCC”はソラシド 英Cirium調査

 航空分野の情報を提供する英国の「シリウム(Cirium)」が公表した、2021年の航空会社別の年間定時到着率によると、運航規模の大きな航空会社を示す「グローバル(全世界)」部門の首位は全日本空輸(ANA/NH)だった。2位は日本航空(JAL/JL、9201)がランクインしたほか、「LCC部門」でソラシドエア(SNJ/6J)が首位を獲得するなど、日系各社の躍進が目立った。

21年の定時到着率が全世界部門で首位となったANA(右)とLCC部門でトップとなったソラシドエア=PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 航空会社別のデータでは、便数や提供座席など運航規模の大きな会社を示す「グローバル」のほか「アジア太平洋」と「北米」「欧州」「中南米」「中東・アフリカ」の5地域別に集計し、定刻に対して15分未満の遅延を「定時到着」と定義。航空会社を「メインライン」と「ネットワーク」に分別し、グループ航空会社のうち、中核となる社が運航するものを「メインライン」、中核社のほかグループ航空会社の運航便を含めたものを「ネットワーク」と分類している。

 このほか単一機材で運航している航空会社など、LCC(低コスト航空会社)各社を中心として「LCC」に分類。LCCの区分は、国連の専門機関ICAO(国際民間航空機関)のカテゴリーに準拠した。

 今回の年間調査では、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響による旅客減を考慮し、2021年は6月から12月までの運航実績を対象にした。シリウムによると、2021年は2500万便程度を運航。前年比では10%増加したものの、コロナ前の2019年と比較すると36%減となった。

—記事の概要—
グローバル
アジア太平洋
北米
欧州
中南米
中東・アフリカ
LCC

グローバル

 全世界の航空会社を対象にした「グローバル」では、中核社を対象とした「メインライン」部門でANAが1位を獲得。定時到着率は95.04%、運航便数は