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年末年始の国内線、コロナ前9割まで旅客数回復 利用率も大幅増

 全日本空輸(ANA/NH)や日本航空(JAL/JL、9201)、スカイマーク(SKY/BC)など航空10社は1月5日、年末年始の利用実績を発表した。対象期間は2021年12月25日から1月4日までの11日間。新型コロナの変異ウイルス「オミクロン株」の影響で、国際線は各社とも低調な状態が続く一方、国内線はコロナ前の2019年同期と比べて提供座席数ほぼ同等まで回復し、旅客数も9割近くまで戻した。

航空各社が発表した年末年始の実績(各社の発表資料からAviation Wire作成)

 10社の発表値を合計すると、旅客数は国際線が前年同期比78.9%増の6万3777人、国内線は91.2%増の314万6713人。提供座席数は国際線が21.2%増の19万8291席で、国内線は11.3%増の421万6195席となった。10社平均のロードファクター(座席利用率、L/F)は国際線が10.4ポイント上昇し32.2%、国内線は31.2ポイント上昇し74.6%だった。

 新型コロナ前の2019年度同期(19年12月27日から20年1月5日まで、10日間)と比較すると、旅客数は国際線が91.3%減、国内線は11.8%減。提供座席数は国際線が76.8%、国内線が1.1%それぞれ減少した。L/Fは国際線が53.7ポイント、国内線が9.1ポイントそれぞれ低下した。国内線は、ワクチン接種が進んだことにより感染拡大が落ち着きをみせたことから回復傾向にあるものの、コロナ前の水準をやや下回る結果となった。

ANA

旅客数がコロナ前の9割近くに回復した年末年始の国内線=PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

 ANAの旅客数は、国際線が前年同期比