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国際線の予約停止撤回 帰国需要に対応、入国者数上限は維持

 国土交通省は12月2日、航空会社に要請した日本へ到着する国際線の新規予約停止について、取り下げたことを明らかにした。航空各社は要請に応じて1日から新規予約を停止しているが、在外邦人の帰国需要などを鑑みて方針を見直した。早ければ週内の予約再開を目指す。一方、政府は入国者数の上限を1日当たり3500人に引き下げた状態を維持する。

国交省が国際線日本到着便の新規予約停止要請を撤回=PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 新型コロナの変異ウイルス「オミクロン株」の感染拡大を受け、政府は11月29日に水際対策を強化すると発表。同省航空局(JCAB)も同日、この一環で航空各社に日本到着便の新規予約を12月1日から31日まで停止するよう要請した。一方、年末で駐在員などの帰国需要が高まっていることから、同省によると水際対策とのバランスを取ることになったという。

 全日本空輸(ANA/NH)と日本航空(JAL/JL、9201)は2日、再開に向けた準備を始めていることを明らかにした。再開時は国籍を問わず予約を受け付けるものの、外国人に対する入国制限が強化されていることから、事実上日本人のみが利用することになるとみられる。

 1日当たりの入国者数の上限は5000人だったが、12月1日から3500人に引き下げられた。予約再開後も上限が変わらないことから、対象になるのは入国者数に余裕がある日や外国人の既存予約分などに限られる見通し。

関連リンク
新型コロナウイルス感染症対策について [1](首相官邸)
国際的な人の往来再開に向けた段階的措置について [2](外務省)
水際対策に係る新たな措置について [3](厚生労働省)
国土交通省 [4]
日本航空 [5]
全日本空輸 [6]

航空各社の国際線、日本到着便の新規予約停止 12月末まで [7](21年12月1日)
入国者総数も抑制 オミクロン株で外国人の新規入国停止 [8](21年11月30日)