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ANA、サービス利用や決済でマイル上級会員 搭乗実績に上乗せ

 全日本空輸(ANA/NH)は11月30日、飛行機に乗る機会が減ってもマイルサービスの上級会員資格を取得しやすくするサービスを12月16日から始めると発表した。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響が長期化し、飛行機を利用する機会が減る中、上級会員の資格取得に不可欠な搭乗実績に加え、ANAグループの通販サイトやふるさと納税などのサービス利用で実績を上乗せすることで、2023年度の資格を取得できるようにする。一方、従来の搭乗実績のみによる資格付与も継続する。

自社サービスや決済で上級会員の資格を取得しやすくするANA=PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 ANAのマイルサービス「ANAマイレージクラブ(AMC)」には、マイルとは別に搭乗実績に応じて積算されるポイント「プレミアムポイント(PP)」があり、上級会員資格「プレミアムメンバーステイタス」は、1年間のポイント数に応じて決まる。クレジットカードの利用などでも貯められるマイルとは異なり、実際に飛行機を利用しなければ貯らないのが特徴で、ステイタス最上位のダイヤモンド、プラチナ、ブロンズと続く。

 新サービスはAMC会員が対象で、3つの条件で獲得ステイタスが変わる。搭乗実績のPPに加え、ANAが指定する通販など12サービスの中で利用した数、クレジットカード「ANAカード」とQRコード決済「ANAペイ」の決済総額の3条件に応じて、2023年度のステイタスを付与する。

達成条件と付与ステイタス(ANAのサイトから)

対象サービス(ANAのサイトから)

 通常はPPが10万ポイントで到達する「ダイヤモンド」の場合、新サービスではANAグループ便利用でPPが5万ポイントに達すると、7つ以上の対象サービス利用、決済額500万円を満たすと獲得できる。PPを8万ポイント獲得した場合は、決済額が400万円に緩和される。

 また、PPが15万ポイント、利用サービスが7つ以上、決済額が600万円に達した場合は、「ダイヤモンド+More」と呼ぶステイタスになり、条件を満たす家族へのダイヤモンドステイタスのプレゼントなどの特典が増える。

 2番目のステイタスとなる「プラチナ」は通常5万ポイントで到達するが、キャンペーンでは3万ポイント分のANAグループ便利用とサービス7つ以上、400万円の決済額で獲得。3万ポイントで獲得できる「ブロンズ」は、1万5000ポイントとサービス4つ以上、決済額300万円で到達する。

 同様のサービスを、昨年は「プレミアムメンバーステイタス獲得チャレンジ2021」として実施した。

関連リンク
全日本空輸 [1]

ANA、カード決済や通販利用でマイル上級会員 搭乗実績に上乗せ [2](20年12月16日)