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ボーイング、独海軍向けP-8を5機受注 24年に初納入

 ボーイングは現地時間9月28日、ドイツ連邦軍向け哨戒機P-8A「ポセイドン」5機を米海軍から受注したと発表した。米政府が窓口となる対外有償軍事援助(FMS: Foreign Military Sales)によるもので、ドイツは米国、豪州、インド、英国、ノルウェー、韓国、ニュージーランドに続き8カ国目のP-8Aの顧客となった。2024年に初納入となる見込み。

ドイツ海軍が導入するP-8A(ボーイング提供)

 ドイツ連邦軍の哨戒機は現在、ロッキード・マーチンP-3C「オライオン」を海軍が運用しているが、2025年から退役が始まる見通し。独仏は哨戒機を共同開発する計画で、P-3C退役から同機が就役するまでの谷間を埋める機材を選定していた。

 ドイツ連邦国防省は選定結果を6月30日に公表。今回の米海軍からの発注により、最終決定した。ボーイングでは、P-8の導入でドイツの対潜水艦戦、対地戦、情報・監視・偵察、捜索救助の任務能力を大幅に向上させるとしている。

 P-8は小型旅客機の737-800をベースに開発された対潜水艦、対水上戦、情報収集、監視、偵察を担う多目的哨戒機で、2004年6月14日にローンチ。胴体は737-800、主翼は737-900を基に開発された。これまでに135機以上が就役し、35万時間以上を無事故で飛行している。

関連リンク
Bundesministerium der Verteidigung [1]
Boeing [2]
ボーイング・ジャパン [3]

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