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ボーイング、2040年までに新造機需要4.3万機 20年予測

 ボーイングは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響を受けた民間航空市場が回復傾向にあり、長距離国際線は2024年までにコロナ前の水準に戻るとの市場予測を発表した。今年から2040年までの20年間で、民間機の新造機需要は4万3610機を見込む。前年予測から1.2%増加し、500機上乗せした。

 また、防衛や宇宙を含む航空宇宙製品とサービスの市場規模は、2020年の8.5兆ドル(約929兆円)から、今後10年間で9兆ドル(約983兆円)に成長すると見込んでいる。

2040年までの新造機需要を4万3610機と見込むボーイング=PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

—記事の概要—
今後10年で1万9000機
ワイドボディーはコロナ前比8%減
アジア太平洋は1.7万機超を維持

今後10年で1万9000機

 ボーイングが現地時間9月14日に発表した予測によると、民間航空市場は国内航空需要が回復を牽引し、渡航制限の緩和などに伴い地域内市場が続く。長距離国際線は、2023年から2024年までにコロナ前の水準に戻ると予想している。航空会社などが加盟するIATA(国際航空運送協会)も、2024年の航空需要回復を見込んでいる。

 今後10年間の世界の民間航空機需要を1万9000機、金額ベースで3.2兆ドルを見込む。2040年までの20年間の予測では、2020年の発表値から約500機増の4万3610機、7.2兆ドルの新造機需要が見込めるとしている。

 中でも貨物機の