乗客乗員520人が亡くなった日本航空123便墜落事故から、8月12日で36年が経った。日本航空(JAL/JL、9201)によると、墜落現場となった群馬県多野郡上野村の御巣鷹山を訪れた遺族は、午後4時の時点で昨年とほぼ同数の50家族143人だった。昨年は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で中止となった前日の灯篭流しは、今年は関係者による代替行事が開かれた。
慰霊登山に訪れた遺族がもっとも多かったのは、事故後30年を迎えた2015年の106家族406人、2番目は20年目の2005年の103家族405人だった。昨年は2019年より30家族135人少なく、約半数となる50家族141人が御巣鷹山を訪れた。
12日夜に上野村の追悼施設「慰霊の園」で例年開かれている追悼慰霊式は、感染拡大防止のため2年連続で遺族の参列が見送られた。
1985年8月12日午後6時56分に墜落した羽田発伊丹行きJL123便(ボーイング747SR-100型機、登録記号JA8119)には、乗客509人と乗員15人の524人が乗っていた。JALでは9割以上の社員が事故後の入社となり、村でも代替わりが進んでおり、事故の記憶を風化させない取り組みが不可欠になっている。
また、今年は1971年7月30日に岩手県雫石町上空で全日本空輸(ANA/NH)の