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お盆の国内線、予約率5割 大きく前年越えも“コロナ慣れ”影響か

 全日本空輸(ANA/NH)や日本航空(JAL/JL、9201)、スカイマーク(SKY/BC)など航空10社は7月29日、お盆期間の予約状況を発表した。対象期間は8月6日から15日までの10日間。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響により国内線は大幅な例年割れが続いているものの、2020年と比べて予約数が大きく増加したところが目立った。提供座席数は前年をやや上回るか割り込むところが多いことから、予約率は大きく上昇した。“コロナ慣れ”の影響とみられる。

航空各社が発表したお盆期間の予約状況(各社の発表資料からAviation Wire作成)

 10社の発表値を合計すると、予約数は国際線が前年同期比2.71倍の5万4509人、国内線は35.3%増の164万5904人。提供座席数は国際線が2.12倍の16万8077席で、国内線は13.7%減の326万4275席となった。10社平均の予約率は国際線が7.1ポイント上昇し32.4%、国内線は18.3ポイント上昇し50.4%となっている。

 新型コロナ前の2019年の同期(8月9日から18日まで、10日間)と比較すると、予約数は国際線が92.4%減、国内線は51.8%減。提供座席数は国際線が79.9%、国内線が24.1%それぞれ減少した。予約率は国際線が53.1ポイント、国内線が29.0ポイントそれぞれ低下し、国際線は各国の出入国制限が、国内線は政府が発出している緊急事態宣言や、まん延防止等重点措置の適用などが大きく影響している。

ANA

“コロナ慣れ”の影響が見えるお盆期間の国内線=PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 ANAの予約数は、国際線が前年同期比