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ANA、電気代でマイル 「ANAでんき」26日開始

 全日本空輸(ANA/NH)は、電気代の支払いで同社のマイルが貯まる「ANAでんき」を7月26日から始める。KDDI(9433)と提携し、沖縄と一部離島を除く全国でサービスを提供する。

7月26日からサービスを開始するANAでんき(スクリーンショット)

 ANAでんきは、ANAホールディングス(ANAHD、9202)傘下のANA Xが企画したもので、同社はANAグループのマイル事業などを手掛ける。「マイルで生活できる世界」の具現化を進めており、電気代の支払いによるマイル付与はその第1弾となる。ANAのマイル制度「ANAマイレージクラブ(AMC)」会員が対象で、ANAでんきに加入するとAMC会員には月額固定マイルを毎月200マイルを、ANAカード会員には100マイル多い毎月300マイルを付与する。

 料金プランは各地域電力会社が提供する従量電灯相当で、従来の電気料金と同額。提供エリアごとの小売電気事業者は、北海道電力エリアが北海道電力(9509)、東京電力エリアが東京電力エナジーパートナー、中部電力エリアが中部電力ミライズ、関西電力エリアが関西電力(9503)、中国電力エリアが中国電力(9504)、東北・北陸・四国・九州の4電力エリアはKDDIとなる。初期費用や切替費用は不要で、現在の電力会社への解約連絡や立ち会いも不要としている。

 申込は7月26日午前10時からANAのウェブサイトで受け付ける。同日から9月30日までに新規で申し込むと1000マイルを付与し、新規申込者の中から抽選で35人に4万マイルをプレゼントする。

 ANAHDは2020年10月27日に事業構造改革を発表。マイルなど非航空系事業を強化しており、2022年度には中核となるスマートフォンアプリ「ANAスーパーアプリ」の提供を目指す。

関連リンク
ANAでんき [1]
全日本空輸 [2]

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