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JAL、国内線もグループ番号で搭乗 ”優先搭乗”わかりにくさ解消

 日本航空(JAL/JL、9201)は、国内線の搭乗案内を国際線と同じグループ番号順に変更した。国内線と国際線で統一したほか、乗り慣れていない人には多頻度利用者の優先搭乗などがわかりにくいことから変更した。

国内線の搭乗案内をグループ番号順に変更したJAL=21年4月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

グループ番号を記載したJALの搭乗案内用紙のサンプル(同社サイトから)

 新しい案内順は7月9日からスタート。事前改札で搭乗できる2歳以下の子供連れや車いす利用者、係員の手伝いが必要な人などが搭乗後、1から5までのグループ番号順に乗客を案内する。グループ番号は、保安検査場を通過時に渡される搭乗案内の紙に記載している。

 グループ1と2は優先搭乗となる。グループ1は、ファーストクラスの乗客とマイル会員制度「JALマイレージバンク(JMB)」の最上位ステイタスとなるダイヤモンド会員、上位会員制度「JALグローバルクラブ(JGC)」のJGCプレミア会員、JALが加盟するアライアンス「ワンワールド」のエメラルド会員が対象。グループ2は、JMBサファイア会員とJGC会員、ワンワールドのサファイア会員が対象になる。

 グループ3は後方座席または窓側座席の乗客、グループ4は後方座席の乗客、グループ5はすべての乗客となる。グループ3以降は、機材ごとに対象座席が異なる。

 JALによると、従来の「ダイヤモンド会員」などの会員種別による案内は、名称になじみのない乗客にはわかりにくいと感じる人もいたという。また、搭乗する順番をわかりやすくすることで、搭乗口付近の混雑緩和につなげる。新方式の開始から日がたっていないものの、乗客が多い便などでは搭乗口からPBB(搭乗橋)付近の混み具合が緩和されたケースもあるようだ。

すでにグループ番号順の搭乗案内になっているJALの国際線=21年6月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

21年7月9日からの国内線搭乗順
Boarding Group 1(優先搭乗)
ファーストクラス、JMBダイヤモンド、JGCプレミア、oneworldエメラルド

Boarding Group 2(優先搭乗)
JMBサファイア、JGC、oneworldサファイア

Boarding Group 3
後方座席または窓側座席の乗客

Boarding Group 4
後方座席の乗客

Boarding Group 5
すべての乗客

関連リンク
搭乗口でのご案内順について [1](JAL)
日本航空 [2]

JAL、国際線の優先搭乗見直し 9月から3段階、プレエコも [3](19年6月27日)