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ノルウェー空軍向けP-8A、塗装工場からロールアウト 初飛行は7月末

 ボーイングは現地時間7月9日、ノルウェー空軍向けP-8A哨戒機「ポセイドン」の初号機がワシントン州レントンにある同社の塗装工場からロールアウトしたと発表した。今後飛行試験の準備に入り、月末に初飛行する見込み。

ボーイングの塗装工場からロールアウトするノルウェー空軍のP-8A(同社提供)

 ノルウェー空軍はP-8を5機受領する計画で、現在保有する6機のP-3オライオンと3機のダッソーファルコン20を置き換える。空軍は5機の名前をこのほど明らかにし、北欧神話に基づいたVingtor、Viking、Ulabrand、Hugin、Muninと命名される。

 ボーイングによると、ノルウェーでは1942年にPBY-5哨戒機「カタリナ」にVingtor、Viking、Ulabrandが用いられて以来、歴代の哨戒機にはこれらの名称が使われてきたという。

 初号機のVingtorは初飛行後、ミッションシステムを機体に搭載される見通し。

 P-8は、小型旅客機の737-800をベースに開発された対潜水艦、対水上戦、情報収集、監視、偵察を担う多目的哨戒機で、2004年6月14日にローンチ。胴体は737-800、主翼は737-900を基に開発された。

ボーイングの塗装工場からロールアウトするノルウェー空軍のP-8A(同社提供)

ボーイングの塗装工場からロールアウトするノルウェー空軍のP-8A(同社提供)

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