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[写真展]世界報道写真展2021、東京都写真美術館で12日開幕

 世界報道写真財団と朝日新聞社が主催する「世界報道写真展2021」が、6月12日から東京都写真美術館(東京・恵比寿、伊東信一郎館長)で開かれる。8月9日まで。その後は滋賀、京都、大分にある立命館大学の施設でも開催される。

世界報道写真大賞を受章したマッズ・ニッセン氏(デンマーク、ポリティケン/パノス・ピクチャーズ)の「初めての抱擁」(世界報道写真展2021のサイトから)

 第64回となる今回は、130の国・地域のフォトグラファー4315人から7万4470点の応募があり、世界報道写真大賞にはマッズ・ニッセン氏(デンマーク、ポリティケン/パノス・ピクチャーズ)の「初めての抱擁」が選ばれた。

 今年は「現代社会の問題」「一般ニュース」「環境」「自然」「長期取材」「スポーツ」「スポットニュース」「ポートレート」の8部門で、それぞれ単写真(写真1枚)と組写真(複数写真で構成)に分かれている。このうち、もっとも優れた作品に世界報道写真大賞、世界報道写真ストーリー大賞が贈られ、ニッセン氏の写真は一般ニュースの部で単写真1位を獲得している。世界報道写真ストーリー大賞は、長期取材の部で1位のアントニオ・ファシロンゴ氏(イタリア、ゲッティルポタージュ)の「ハビビ」が選ばれた。

 世界報道写真展は、1955年にオランダのアムステルダムで世界報道写真財団が発足したことで、翌56年に始まったドキュメンタリー、報道写真の展覧会。毎年1-2月に、主に前年に撮影された写真を対象に「世界報道写真コンテスト」が開かれ、入賞作品が同展で展示される。会場は世界約120会場で、年間約400万人が訪れている。

 2020年開催の前回は、仏AFP通信社ナイロビ支局のチーフフォトグラファー、千葉康由さんの「Straight Voice」が大賞を受賞した。日本では東京都写真美術館をはじめ、大阪などで開催が予定されていたが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で中止となった。

 今回は、東京都写真美術館で6月12日から8月9日(休館日除く)まで開催された後、9月20日から10月15日まで立命館大学びわこ・くさつキャンパス、10月18日から31日まで立命館大学西園寺記念館、11月5日から19日まで立命館アジア太平洋大学で開かれる。

 東京都写真美術館のチケットは、一般1000円、大学・専門学校生800円、中高生・65歳以上600円で、小学生以下は無料。開館時間は午前10時から午後6時までで、入館は閉館30分前まで。

関連リンク
World Press Photo [1]
世界報道写真展2021 [2]
東京都写真美術館 [3]