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ハワイアン航空、オハナ・バイ・ハワイアン終了 ATR機は売却

 ハワイアン航空(HAL/HA)は現地時間5月27日、運休が続くハワイ域内をターボプロップ機で運航する「オハナ・バイ・ハワイアン」ブランドの旅客便と貨物便をすべて終了すると発表した。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で、貨物便が2020年11月に運休し、旅客便は今年1月14日が最後の運航日となった。最短で年末の運航再開を検討したものの、多額の費用や多くの障害があるとして断念した。

ハワイアン航空がサービスを終了するオハナ・バイ・ハワイアンのATR42(同社提供)

 オハナ・バイ・ハワイアンは、2014年3月11日に仏ATR製ATR42-500型機で運航を開始。2018年8月からは、ATR72-200F貨物機による定期貨物便の運航も始めた。運航はアイダホ州に本社を置くエンパイア航空(CFS/EM)に委託し、ホノルルからモロカイ島やラナイ島などへの旅客便や、ハワイ諸島の貨物便を運航していた。

 ハワイアン航空によると、最盛期にはエンパイア航空の従業員97人がオハナの運航に従事。ハワイ州でパイロットと客室乗務員、整備士を計82人、本拠地のアイダホ州では15人の従業員を雇っていたという。また、グランドハンドリングを委託していたワールドワイド・フライト・サービスでは、28人のスタッフを雇用していた。

 ハワイアン航空は、オハナで使用していたATR機を米国本土へ移し、売却することを決定。地上支援機材の一部は、ホノルルとモロカイおよびラナイを結ぶモクレレ航空(MHO/MW)へ貸し出した。

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Hawaiian Airlines [1]
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