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成田空港、情報共有ツールに不正アクセス システム資料流出か

 成田空港を運営する成田国際空港会社(NAA)は5月20日、富士通(6702)が管理しているプロジェクト情報共有ツールに、第三者による不正アクセスがあったと発表した。航空機の運航に影響は出ていないものの、NAAの運航情報管理システムに関する資料がダウンロードされた形跡があった。原因は富士通が調査中で、社外に情報が流出した可能性が高いという。

富士通が管理するプロジェクト情報共有ツールに不正アクセスがあった成田空港=PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 NAAの発表によると、17日に富士通で不審なアクセスログが見つかったため確認したところ、NAAの運航情報管理システムに関する資料が情報共有ツールからダウンロードされた形跡があることがわかった。情報共有ツールのシステムは直ちに停止した。

 NAAによると、運航管理システム自体は社外からのアクセスが制限されており、これまでのところ不正アクセスの形跡は確認されていないという。

 今回の不正アクセスを受け、NAAは各種システムの緊急点検を実施した上で、システムへのアクセス制限を強化。セキュリティー対策の確認やシステム不具合の有無など監視も強化したという。

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