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GW国内線、利用率5割以下 外出自粛で大幅落ち込み

 全日本空輸(ANA/NH)や日本航空(JAL/JL、9201)、スカイマーク(SKY/BC)など航空10社は5月6日、ゴールデンウイークの利用実績を発表した。対象期間は4月29日から5月5日までの7日間。

 2020年のゴールデンウイークは1回目の緊急事態宣言の発出など、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響が出始め、各社とも大きく落ち込んだ。そのため今年は国際線・国内線ともに前年を大きく上回るところが多くみられたものの、コロナ前と比較すると旅客数は国際線が9割以上、国内線も6割以上下回るなど大幅な前年割れが目立った。またANAやJAL、ピーチ・アビエーション(APJ/MM)など、搭乗率が4月23日に発表した予約率を下回るところもみられた。

航空各社が発表したゴールデンウイークの実績(各社の発表資料からAviation Wire作成)

 10社の発表値を合計すると、旅客数は国際線が前年同期比2.63倍の2万757人、国内線は10.37倍の108万5752人。提供座席数は国際線が2.99倍の10万8524席で、国内線は3.59倍の219万5308席となった。10社平均のロードファクター(座席利用率、L/F)は国際線が2.6ポイント低下し19.1%、国内線は32.3ポイント上昇し49.5%だった。

 新型コロナ前の2019年の同期(4月26日から5月6日まで、11日間)と比較すると、旅客数は国際線が97.3%減、国内線は72.8%減。提供座席数は国際線が88.1%、国内線が51.8%それぞれ減少した。L/Fは国際線が65.2ポイント、国内線が38.3ポイントそれぞれ低下。国際線は各国の出入国制限が、国内線は政府によるまん延防止等重点措置の適用や、4都府県に対し4月25日から発出している3度目の緊急事態宣言による外出自粛が大きく影響した。

ANA

例年比で大幅な落ち込みが続く各社のゴールデンウイーク利用実績=PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 ANAの旅客数は、国際線が前年同期比