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LCC向け予約システムがダウン ピーチやZIPAIRも導入、米Radixx Resに世界規模障害

 米Radixx(ラディックス)のLCC(低コスト航空会社)向け予約システム「Radixx Res」に日本時間4月21日から障害が発生しており、導入しているピーチ・アビエーション(APJ/MM)やZIPAIR(ジップエア、TZP/ZG)など世界の航空会社で航空券の購入や予約確認、変更などが一切できない状態が22日午後10時の時点でも続いている。

Radixxのウェブサイト

 ラディックスは1993年設立。Radixx Resはクラウドベースの旅客サービスシステムで、日本ではピーチとZIPAIRのほか、スカイマーク(SKY/BC)が国際線(現在運休中)の予約システムとして導入している。このため、国内でRadixx Resの障害の影響を受けている航空会社は、ピーチとZIPAIRの2社となる。

 海外では、エア・インディア(AIC/AI)系LCCのエア・インディア・エクスプレス(AXB/IX)や、アイスランドの地域航空会社エア・アイスランド(FXI/NY)などが導入しているが、いずれもLCCや地域航空会社、チャーター会社で、規模の小さい航空会社が目立つ。各社のウェブサイトでは、予約システムに障害が発生しているとの告知を載せている。

 ラディックスは現地時間21日に「Radixx Resの顧客に影響を与える技術的な事象が発生している」との声明を出しているが、復旧の見通しや原因には言及していない。

 ピーチでは、21日午前8時45分ごろから、ZIPAIRでは同日午後1時ごろから障害が発生しており、Radixx Resが復旧するまでは航空券の購入や、予約の確認・変更などができない。両社とも運航には支障は出ていない。

*Radixxがマルウェアが原因と発表。記事はこちら [1]

関連リンク
Radixx [2]

ピーチとZIPAIRの予約システム障害、米開発元がマルウェア感染 Radixxが声明 [1](21年4月23日)
ZIPAIRも予約システム障害 21日から [3](21年4月22日)
ピーチ、予約システム障害続く 購入や変更不可、払戻で対応 [4](21年4月22日)