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三菱航空機、水谷会長退任 新役員人事

 三菱重工業(7011)傘下で「三菱スペースジェット(旧MRJ)」を開発している三菱航空機は2月19日、4月1日付の新役員人事を発表した。水谷久和会長は3月31日付で退任する。

新役員人事を発表した三菱航空機=PHOTO: Kiyoshi OTA/Aviation Wire

3月31日付で退任する三菱航空機の水谷会長(資料写真。当時は社長)=19年6月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 新役員人事では、桝谷啓介執行役員の業務分担を、現在の「コーポレートに関する社長補佐」から「コーポレート及び営業に関する事項」に改める。

 三菱重工の泉澤清次社長は2020年10月30日のオンライン会見で、「一旦立ち止まる」と事実上のスペースジェット開発凍結を独特な表現で発表した。国が機体の安全性を証明する「型式証明(TC)」の取得に必要な文書作成は続けるものの、飛行試験は中断に至った。6度もの延期で初号機納入は2021年度以降としていたが、新たな納期は明らかにしていない。

 また、10月30日の“立ち止まる”発表時点では、全日本空輸(ANA/NH)を傘下に持つANAホールディングス(ANAHD、9202)や日本航空(JAL/JL、9201)といった重要顧客に対して、三菱側は詳しい説明を事前にはしていなかった。

 4月1日付の新役員体制は、下記の通り(役名・役職業務分担等・氏名の順で、氏名は敬称略)。