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ANA、A380で初日の出フライト 成田発着

 全日本空輸(ANA/NH)は1月1日、初日の出フライトを実施した。従来の羽田発着に加え成田発着を初めて設定し、成田は総2階建ての超大型機エアバスA380型機の初号機(登録記号JA381A)を投入した。ANAが初日の出フライトにA380を使用するのは初めて。

成田空港を離陸するANAのA380による初日の出フライトNH2030便=21年1月1日6時25分 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 A380による成田発着の初日の出フライトは、NH2030便として運航した。参加者は午前3時15分ごろから成田に集合し、参加者226人(幼児なし)と乗員23人(パイロット2人、客室乗務員21人)を乗せて午前5時26分に出発。午前6時25分にA滑走路(RWY16R)を離陸し、千葉県船橋市、埼玉県川越市、東京都奥多摩町を経て、富士山の西北に位置する山梨県南アルプス市付近上空を旋回して初日の出を観賞した。その後は、愛知県名古屋市から南下して静岡県浜松市、東京都三宅島を経て午前8時31分にA滑走路(RWY34L)に着陸し、同46分に到着した。

 ANAのA380の座席数は4クラス520席で、ファーストクラスが8席、ビジネスクラスが56席、プレミアムエコノミーが73席、エコノミーが383席。クラス別の参加者数は、ファーストが8人、ビジネスが37人、プレミアムエコノミーが52人、エコノミーが129人だった。この人数にANAの関係者は含まれていない。

 ANAの初日の出フライトは、2001年に開始。令和初となった2020年は、ボーイング787-8型機の国際線仕様機(登録記号JA803A)を使用し、羽田発着で実施した。

 両コース共通で、機内ではおせち風の弁当と飲み物を提供。搭乗証明書のほか記念グッズをプレゼントする。また、Go Toトラベルキャンペーン対象の宿泊プランも用意したが、Go Toが一時中止となったことから差額を払えば参加可能とした。

 また、当初予定していた報道関係者の搭乗取材は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染再拡大に伴い不可となった。

*写真は12枚。
*乗客数などの情報がANAから届いたので記事の一部を更新・追記しました。(21年1月1日 10:46 JST)

成田空港に着陸したANAのA380による初日の出フライトNH2030便=21年1月1日8時32分 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire