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JAL、遠隔無人ヘリで物流実証 五島列島、1000キロ先の本社から操作

 日本航空(JAL/JL、9201)は11月10日、長崎・五島列島の新上五島町で展開している無人ヘリコプター(ドローン)の実証調査を報道関係者に公開した。1000キロ以上離れた東京・天王洲にあるJALの本社ビルから遠隔操作して離島間を飛行し、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の検査用検体や手術用の血液のほか、郵便物などの日用品を運ぶ。実証調査により、離島間のライフライン確保や物流ネットワークの構築を検討する。

若松港へ到着する無人ヘリを遠隔操作するJALの高田マネジャー(中)ら=20年11月10日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

—記事の概要—
人を避け海上を飛行
ライフラインの代替手段にも

人を避け海上を飛行

 JALは新上五島町とヤマハ発動機(7272)、長崎県上五島病院、新上五島町若松国民健康保険診療所、上五島部会内郵便局、新上五島町観光物産協会、五島軽運送、東京大学スカイフロンティア社会連携講座の9者で「新上五島町ソリューション協議会」を設立。無人ヘリを活用し、新上五島町の医療や物流などの課題を解決する物流ネットワークを構築する。今回の実証調査は、同協議会が国土交通省と業務委託契約を締結した「令和2年度スマートアイランド推進実証調査」の一環として実施した。

 無人ヘリは新上五島町のある中通島を拠点とし、若松島