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三菱スペースジェット、開発凍結 泉澤社長「一旦立ち止まる」、納期見えず

 三菱重工業(7011)は10月30日、納入が遅れているジェット旅客機「三菱スペースジェット(旧MRJ)」の開発を、事実上凍結したことを正式発表した。「一旦立ち止まる」と独特の表現で明らかにし、国が機体の安全性を証明する「型式証明(TC)」の取得に必要な文書作成は続けるものの、飛行試験は中断。6度もの延期で2021年度以降としていた納期について、三菱重工の泉澤清次社長は30日のオンライン会見で、「納入時期は設定していない」として、航空会社への引き渡し時期は見えておらず、幻に終わる可能性が現実味を帯びてきた。

開発が凍結された三菱スペースジェット=19年6月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 スペースジェットは、2019年6月にMRJから名称を改めたリージョナルジェット機。MRJは