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JAL、見える人にしか見えない特別塗装機 アマビエJET、おなかに注目

 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)で世の中に暗い雰囲気が漂う中、何かできないかと日本航空(JAL/JL、9201)の整備士たちが企画した特別塗装機「JALアマビエJET」(ボーイング767-300ER型機、登録記号JA613J)が9月3日から運航を開始した。一見普通の飛行機だが、疫病をはらうと言われている妖怪「アマビエ」を整備士たちが767の胴体前方下部に塗装した。

羽田空港に着陸するJALアマビエJET。一見普通の767だが胴体前方下部にアマビエが描かれている=20年9月3日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 JALは2019年8月から、約7000個ある国内線用貨物コンテナの一つを黄色に塗装。日ごろは利用者と接点が少ない貨物スタッフが発案し、黄色いコンテナで幸せな気分になってもらおうと実現させた。アマビエJETも、機体のおなか以外には特別塗装を施しておらず、普段は見えないアマビエを発見して元気になって欲しいという願いを込めた。

 JALによると、妖怪ながらも親しみをもってもらえるよう、かわいらしいデザインになるように工夫したという。

 初便は3日の羽田発那覇行きJL901便で、復路の那覇発JL902便で羽田へ戻ったところで機材整備が発生。その後運航予定だった羽田発伊丹行きJL119便などは別の機材に変更された。4日は羽田発那覇行きJL901便、那覇発羽田行きJL902便、羽田発伊丹行きJL119便、伊丹発羽田行きJL124便、羽田発伊丹行きJL131便、伊丹発羽田行きJL134便の計6便に投入された。5日もJL119便などにアサインされている。

JALアマビエJETを仕上げる整備士ら(同社提供)

完成したJALアマビエJET(同社Twitterから)

羽田空港のスポットへ向かうJALアマビエJET(手前)=20年9月3日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

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