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JAL、ブリスベン貨物チャーター 成田発着、豪州物流網維持で

 日本航空(JAL/JL、9201)は8月19日、成田-ブリスベン間の貨物チャーター便の運航を始めた。新型コロナウイルスの影響で航空各社の旅客便の運休が続く中、豪州産農水産物の輸出や、海外からの医療関連物資を輸入する物流網を維持するため、同国の貿易投資促進庁が実施しているプログラムに基づくもので、初便復路の成田行きJL6752便(ボーイング787-8型機、登録記号JA836J)はマグロなど鮮魚を中心にコンテナ5つ分の貨物を運ぶという。

成田-ブリスベン間の貨物チャーター便を運航するJAL=PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 同庁は補助金を支給して物流網を維持するプログラム「IFAM(国際貨物援助機構)」を実施しており、航空会社9社が選ばれた。JALのほか、カンタス航空(QFA/QF)とヴァージン・オーストラリア(VOZ/VA)、キャセイパシフィック航空(CPA/CX)、シンガポール航空(SIA/SQ)、エミレーツ航空(UAE/EK)、エティハド航空(ETD/EY)、カタール航空(QTR/QR)、フェデックス・エクスプレス(FDX/FX)が指定航空会社となった。

 JALは指定を受けたことで、6月から定期便が就航しているシドニーとメルボルンにそれぞれ週1往復のIFAM貨物チャーター便を運航。今回未就航の豪州東部ブリスベンへの追加運航の依頼を受けたという。今回の貨物チャーターは、成田出発日ベースで11月4日までの期間中、12往復を予定している。

 機材は787-8を貨物専用機として使用する。初便の運航スケジュールは、ブリスベン行きJL6751便が成田を午前8時30分に出発し、午後6時20分着。成田行きJL6752便は午後10時にブリスベンを出発して、翌日午前6時5分に成田へ到着する。

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日本航空 [1]

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