- Aviation Wire - https://www.aviationwire.jp -

お盆の国内線旅客、6割前年割れ 新型コロナで伸び鈍化、“GoTo”で混乱も

 全日本空輸(ANA/NH)や日本航空(JAL/JL、9201)、スカイマーク(SKY/BC)など航空10社は8月17日、お盆期間の利用実績を発表した。対象期間は7日から16日までの10日間。中国から拡散した新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で、国際線は各社とも運休や減便が発生したことにより、旅客数と提供座席数が前年を大きく下回った。例年であればロードファクター(座席利用率、L/F)が8割台に達する国内線は、伸びが鈍化した。

航空各社が発表したお盆期間の利用実績(各社の発表資料からAviation Wire作成)

 10社の発表値を合計すると、旅客数は国際線が前年同期比97.0%減の2万1136人で、国内線は64.9%減の124万761人。提供座席数は国際線が90.0%減の7万9013席で、国内線は15.9%減の343万1056席だった。10社平均のL/Fは国際線が62.8ポイント低下し26.8%、国内線は50.5ポイント低下し36.2%となった。

 7月に入り、東京を中心に新型コロナウイルスの感染者が増加。政府は7月22日から「GoToトラベルキャンペーン」を展開し旅行需要の拡大を図ったものの、開始直前で東京が除外されたことなど、政府の対応が二転三転し混乱を招いた。航空各社では国内線の需要が伸び悩んだことから、お盆期間にも追加減便したところもみられた。

ANA

新型コロナ拡大で旅客数が伸び悩んだ各社の国内線=PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

 ANAの旅客数は、国際線が前年同期比