IATA（国際航空運送協会）は現地時間8月13日、中国から拡散した新型コロナウイルス感染症（COVID-19）が欧州の航空産業や欧州経済にもたらす影響について、前回6月の予測と比べてさらに悪化するとの見通しを発表した。欧州では700万人以上の観光業を含む航空業界の雇用が危機に直面しており、前回より100万人悪化しているという。さらなる経済的損失を回避するため、欧州各国政府に入国規制の解除や検疫に代わる措置を調整するよう求めた。
IATAの欧州予測は6月より悪化＝20年1月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
IATAによると、欧州の旅客需要はシェンゲン協定加盟国と非加盟国の往来が再開されたことで、便数がここ数カ月増加しているものの、前年同期を