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日航機事故から35年、新型コロナで慰霊登山者は半数に

 乗客乗員520人が亡くなった日本航空123便墜落事故から、8月12日で35年が経った。墜落現場となった群馬県多野郡上野村の御巣鷹山を訪れる慰霊登山は、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため5日間に分けて行われ、前日11日に例年開かれている「灯篭流し」は中止。12日午後6時開式の追悼慰霊式も遺族の参列が見送られ、規模を縮小して開く。

御巣鷹山の「昇魂之碑」に献花し祈りを捧げるJALの赤坂社長=20年8月12日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 JALによると12日午前11時時点で、昨年よりも21家族101人少ない31家族98人の遺族らが御巣鷹山を訪れた。これまでの同時刻の過去最多は事故後30年の2015年で、100家族387人だった。遺族の登山をJALがサポートする「登山支援日」は例年8月11日から13日の3日間だが、新型コロナの感染防止のため、7月25日と26日にも行われた。5日間とも、御巣鷹の尾根への村道は通行が制限され、遺族と関係者のみ通行が認められている。

 御巣鷹山の登山道は、昨年10月の台風19号の影響で一部が崩れ、仮設の足場が所々に設けられていた。

 JALの赤坂祐二社長(58)は