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787エンジン不具合の地上待機解消 ロールス・ロイス、トレント1000改修前倒し

 ロールス・ロイス(RR)は、ボーイング787型機向けエンジン「Trent 1000(トレント1000)」の改修について、運航不能になった機体が地上待機している状態「AOG(Aircraft On the Ground)」を、4-6月期(第2四半期)に解消したとこのほど明らかにした。AOGになっている787を4-6月期までに1桁台に減らすとしていた目標を上回った。

Trent 1000の改修に伴う787のAOGが4-6月期に解消=16年5月14日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 トレント1000の不具合は、エンジン内にある中圧コンプレッサー(IPC)のローターブレードに関するもの。亀裂が生じることで飛行中にブレードが飛び散り、機体の操縦性を低下させる可能性があることがわかった。このため、RRは耐久性を高めたエンジン部品の供給を開始し、全世界で改修を進めてきた。トレント1000は大別すると「パッケージA」から「パッケージC」まで3種類あり、改修は