IATA（国際航空運送協会）の2020年3月の世界旅客輸送実績は、国際線と国内線の合計で、有償旅客の輸送距離を示すRPK（有償旅客キロ）は前年同月比52.9％減で、IATAが統計を取り始めた1990年以来最悪の下げ幅となった。座席供給量を示すASK（有効座席キロ）は36.2％減、ロードファクター（座席利用率、L/F）は21.4ポイント低下の60.6％で、中国から拡散した新型コロナウイルスが全世界に大きく影響した。
20年3月の世界旅客輸送実績（IATAの資料からAviation Wire作成）
―記事の概要―
・国内・国際線合計
・国際線
・国内線
国内・国際線合計
新型コロナウイルスが全世界に影響した20年3月の国際線と国内線＝PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire
対象は日本を含むアジア太平洋と、欧州、北米、中東、中南米、アフリカの6地域で、航空会社の国籍を基準に調査。国際線と国内線の合計を地域別で見ると、アジア太平洋地域は