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豪ヴァージン、事実上の経営破綻 運航は継続

 ヴァージン・オーストラリア(VOZ/VA)を傘下に持つヴァージン・オーストラリア・ホールディングスは現地時間4月21日、日本の民事再生手続に当たる「任意管理」に入ったと発表した。中国から拡散した新型コロナウイルスの影響によるもので、事実上の経営破綻となる。運航は継続する。

任意管理に入ったヴァージン・オーストラリア=PHOTO: Masahiro SATO/Aviation Wire

 豪ヴァージングループは、豪州の連邦政府などに財政支援を求めたが、折り合いが付かなかった。同グループは任意管理人に、会計事務所・デロイトの現地法人を任命した。

 ヴァージン・オーストラリアは夏ダイヤが始まる3月29日から、ブリスベン-羽田線の運航を開始する予定だったが、新型コロナの影響により開設を延期。同路線の就航に伴い、全日本空輸(ANA/NH)とコードシェア(共同運航)に関する包括連携契約を1月17日に締結していた。

 コードシェアは豪ヴァージンが運航する豪州国内線のほか、春からはANAの国内線と両社の日豪路線で展開する予定だった。国際線は現在運休していることから、現在のコードシェアは豪国内線のみが対象となっている。

 ANAは経営破綻による提携への影響について、情報を収集していると述べるに留めた。

関連リンク
Virgin Australia [1]
Deloitte [2]

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