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ピーチ、石灰石原料の「安全のしおり」 新素材導入で環境配慮

 ピーチ・アビエーション(APJ/MM)は4月1日、機内に搭載する「安全のしおり」を環境に配慮した素材に変更した。全33機を対象にすべて交換を完了した。また、社員の名刺も環境配慮型の素材に順次変更する。

ピーチが導入を開始したLIMEX製の「安全のしおり」(ピーチの資料から)

 導入した新素材「LIMEX(ライメックス)」の主原料は、国内の埋蔵量が多い石灰石などで、TBM(東京・銀座)が開発。紙やプラスチックの代替となる。原料に水や木材パルプをほとんど使用しないため、環境への負荷を軽減できる素材として注目を集めている。

 機内に搭載するLIMEX製の安全のしおりは、予備を含め8000枚用意。全33機の全座席に設置した。年間約9万枚作る社員の名刺は、今後LIMEX製に切り替える。TBMの試算によると、LIMEXへの切り替えにより、年間で約4万リットルの水資源保全に効果があると見込んでいる。

 ピーチはこれまで、段ボール製のチェックイン機の導入や、シートカバーの切れ端を活用したオリジナルグッズの販売などで、環境に配慮した取り組みを進めている。

関連リンク
ピーチ・アビエーション [1]
LIMEX [2](TBM)

ピーチ、シートカバー端材でグッズ 大島紬も活用 [3](19年12月25日)
段ボール製チェックイン機導入のピーチ、設置費用「2万円だけ」 [4](16年1月6日)

【お知らせ】
タイトルをYahoo! Newsとそろえました。(20年4月1日 15:43 JST)