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航空各社、緊急時の衝撃防止姿勢見直し ICAOが推奨

 日本航空(JAL/JL、9201)や全日本空輸(ANA/NH)など国内の航空各社が加盟する業界団体「定期航空協会」と国土交通省航空局(JCAB)は、緊急時の衝撃防止姿勢を4月1日から見直す。国連の専門機関ICAO(国際民間航空機関)の推奨に従ったもの。

ICAOが推奨する緊急時の衝撃防止姿勢(定航協提供)

ICAOが推奨する緊急時の衝撃防止姿勢(定航協提供)

 ICAOの「推奨姿勢」は、前傾姿勢であごを引き、頭部を前の座席に付ける姿勢。両手を頭の後ろに置くか、腕を横に降ろして足につけて衝撃に備える。定航協では、腕の位置をどちらにするかは、搭乗した航空会社の指示に従うよう求めている。ICAOが緊急時の衝突によるけがを最小限にする姿勢を検証、議論した結果、今回の推奨姿勢が示された。

 衝撃防止姿勢の見直しにより、航空各社ではシートポケットに常備している「安全のしおり」も改訂する。

関連リンク
定期航空協会 [1]
国土交通省 [2]
ICAO [3]